- Entry at
- 2019
- 08/30
- 9:00AM
京都をめぐる旅・京町屋の魅力
猛暑の夏が過ぎ、これからは街歩きも楽しめる季節がやってきます。
京都御池店からも近い、今のシーズンにお勧めの名所をご紹介します。
<吉田家・無名舎>
京都市内を南北に走る新町通、室町通界隈は古くから呉服の商いが盛んな地域で
今でも昔の面影を残す豪商の住まいが残されています。
三井家や松坂屋の前身でもある越後屋など、街の中でもひときわ裕福な商家が
多く集まっていました。
祇園祭はこうした地域の財力があって受け継がれていると言えば、商人たちの
力の大きさを想像できると思います。
訪れたのは「京都夏の旅」で9月30日まで一般公開されている「吉田家・無名舎」。
こちらは白生地などの卸問屋「吉友」が110年前に建てた木造家屋で、
間口10m程の広さに、店舗・住居・蔵と奥へ長く伸びる典型的な表屋造りをしています。よく聞く「ウナギの寝床」とはこのような家のことを指した言葉です。
秀吉の時代に家の間口の広さで税金が決められたことから、奥へ奥へと長い造りに
なっていったとのこと。
公開されている内部には、今では珍しくなった「京都の夏のしつらい」が施され、夏を乗り切るための先人の知恵を見ることができます。
このような町家では、敷地いっぱいに建物を作るのではなく、余白として坪庭などを配し、家全体に風を通し、暗くなりがちな屋内に明かりも取り込めるようになっています。
京都では暑い夏をどうやって過ごすかを第一に考えて家が建てられていました。
時期になれば障子の代わりに「簾戸」を、畳の上には「網代」を敷くなど見た目でも感覚でも涼しくなるような工夫がなされています。
この界隈には現役の町家もまだありますが、老朽化や維持の大変さなどで年々その数を減らしています。
現代はボタン一つで快適に過ごせますが、季節のうつろいの中に生きた、昔の人の衣食住にはささやかな心の豊かさや美しさがありました。
夏の終わりにぜひ訪れていただきたい場所の一つです。
「京の夏の旅2019」
https://ja.kyoto.travel/specialopening/summer/2019/
<京都御池店9周年記念フェア>
9月8日(日)まで京都御池店9周年のフェアを開催中です。
ブラスコット・ブラックを使った鞍シリーズ限定品の販売や、本社工房からの職人によるお手入れ、軽修理なども承っております。
また、期間中に1万円以上お買い上げの方にはオリジナルの革ペン立てをプレゼント。
ぜひ、いたがきのご愛用品をもってお出かけください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
https://www.itagaki.co.jp/blog/index.html?p=15083
期間:9月8日(日)まで
営業時間:11時~19時(フェア期間中は定休日なし)
お問い合わせ:075-222-5656
鞄いたがき京都御池店
投稿者:京都御池店