<異国情緒あふれる函館の街>

札幌を出発して大沼で寄り道し、夕方近くに終点の函館へ到着しました。ホテルにチェックインして、いよいよ函館の街へ繰り出します。

函館市は平成26年に「日本で最も魅力的な都市」に選ばれ、年間500万人の観光客が訪れる観光都市。北海道新幹線の開通後はさらに賑わいを増していました。函館と言えば夜景、新鮮な海の幸に歴史的な街並みなど見所がたくさん。

まずはベイエリアへと向かってみました。市内には「函館市電」という路面電車が走っていて、函館山から湯の川までを簡単に行き来することができます。駅前から市電に乗り「十字街」で下車、港のすぐそばにある「金森赤レンガ倉庫」まで歩きます。港の風景に赤いレンガが良く映え、夕暮れ時でとてもロマンチックな雰囲気でした。倉庫内はそれぞれお土産物屋さん、ビヤホールなどの施設が入り、買い物を楽しむことが出来ます。いたがき製品の取り扱いがある「水芭蕉」もこの建物の中にあります。

赤レンガ倉庫を抜けて、函館山へと向かう途中にあるのが有名な「八幡坂」。開拓時代に栄えていた函館の西地区は函館山のふもとから海への坂道が多く、全部で18本の坂があります。その中でもCMや映画に度々登場するのがこの「八幡坂」です。坂道の両脇には手すりの付いた階段もあります。やや急な坂道を、一生懸命登って振り返ると、まっすぐに港まで続く景色が見られました。

そのまま八幡坂の頂上から左右に伸びた細い道に入ると、函館ハリストス正教会、カトリック元町教会などの教会群が現れます。日本最初の国際貿易港として栄えた函館ではこの元町と呼ばれるエリアに外国人墓地や旧領事館、教会など異国情緒あふれる建物が多く残されていて、日本開国の歴史や当時の面影を感じる事が出来ます。

■函館観光情報サイト「はこぶら」HP(http://www.hakobura.jp/

<世界三大夜景を楽しむ>

そろそろ日も暮れ出し、街に明かりが灯ります。夜景を見るため、急いでロープウェイ乗り場へ向かいます。函館山は「100万ドルの夜景」とも称され夜景スポットとして有名です。標高334メートルから見る夜景は暖かな光を放つ市街地の左側に津軽海峡、右側に函館湾が広がり、その幻想的な光景を見るために連日多くの観光客が訪れます。

おすすめの鑑賞時間は「夕焼けから夜の空へと移り変わる辺り」だそうで19時前には山頂へと向かう人の列が出来ていました。年中混雑している時間帯のようですが、繁忙期はロープウェイが5分間隔で運行されているので、思ったより早く頂上まで上れました。

函館山から見る夜景は想像よりもずっと素晴らしく、刻々と空の色が変化して街が輝きだすのを眺める事ができました。

■函館山ロープウェイHP(http://334.co.jp/

<函館を味わう>

函館は観光だけでなく、食事も楽しみの一つ。夕食は海鮮を食べに行きました。

地元の人に聞いて入った居酒屋では定番の「活イカの刺身」を注文しました。

捌いたばかりのイカは透明で、しょうが醤油につけて食べるとコリコリとした歯触りが絶品。北海道と言えば「ホッケ」も有名ですが、ここでは「根ボッケ」という回遊しないホッケも名物で、「普通のホッケより大ぶりで脂がのって最高。」とおすすめされました。

おなじみの「じゃがバター」には自家製のイカの塩辛が添えてあり、一緒に食べると目から鱗の美味しさ。塩辛、じゃがいも、バターも北海道産の贅沢なじゃがバターです。

また、海鮮だけでなく函館塩ラーメンや、ここにしかない「ラッキーピエロ」と言うハンバーガーショップも大人気で、夕食時にはお店の外にまで列が出来ていました。

帰る日の朝も少し早く起きて、函館駅からすぐの「朝市」でとれたての魚を頂きました。

市場の活気、行き交う人々に美味しい食事。函館は噂通りの美食の街でした。