鞄いたがき こぼれ話

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  • 2009
  • 09/05
  • 9:35AM

人との出会い(靴屋から鞄屋へ)

なぜ私の父が鞄屋になったか?というと聞いて驚く不思議な巡り合わせがありました。三人兄弟の末っ子に生まれた父は甘えん坊で、お裁縫の腕が抜群だった母親と共にした時間は長く、お針の仕事や編み物をする姿をよく目にしていたせいか、気がつくと一緒に編み物を見よう見まねでする男の子に・・・ 仕事を始める年齢になったとき母親から「お前は手先が器用だから手に職を身につけるといい、東京にいる靴屋のおじさんを訪ねて行きなさい」とアドバイスされたそうです。言われたとおりに訪ねて行くと靴屋のおじさんから「おじと甥の間では甘えが出る、知り合いの鞄屋を紹介するからそこで辛抱しなさい」といっておじさんが、今も師と仰ぐ八木廉太郎氏を紹介して下さったそうです。それが社長の鞄屋としての人生の第一歩になったわけで、こんな話を聞くと、人の一生というのは妙な出会いが織りなすチャンスに導かれて成り立っていくものだとつくづく思います。

投稿者:板垣 江美

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  • 2009
  • 08/30
  • 12:12AM

タウンボストン

鞍の鞄に憧れている方も多くいらっしゃると思いますが、いたがきの鞄の中で一番ポピュラーなアイテムがE560のタウンボストンです。当時、通販生活に紹介していただいたことでとても多くの方にご愛用いただくきっかけになりました。丸みを帯びて愛らしい、小ぶりでクラッシックなボストンバッグが誕生したのは1991年、かたいタンニンなめしの革だからこそ表現できたデザインで、そのかたくて重いタンニンなめしの革を多くの女性に受け入れていただくきっかけになった大事な製品です。今年そのタウンボストンのワイドサイズが登場、中に入れる小物を入れやすく、納まりやすく鞄の幅を広くしたことで、副産物としてハンドルの位置に余裕が生まれ、大きくなった分重さは少し増しているのに、ハンドルの傾斜が緩やかになったことで手にした時の感触がよく軽く感じます。鞄を作る上でまた一つ小さな発見と大きな収穫になりました。http://www.itagaki.co.jp/products/items/E560.html

投稿者:板垣 江美

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  • 2009
  • 08/23
  • 8:13AM

RUGATOルガトーという名の革

私がRUGATOの革に出会ったのは10年前にさかのぼります。夫と二人、知り合いを通じて紹介されたベルギーの革屋さんを訪問した時で、まだ小さかった3歳と1歳の子供を隣人に預けて何とか時間を作って、車で走りました。あれから10年、ようやく私の両親をそのベルギーの革屋さんに案内することが出来ました。人でも物でも出会いというのはまさかという偶然が織りなす摩訶不思議なものだと思います。RUGATOという革は見栄えもすぐれていて、質感にもあふれています。その革をなめしている会社はその革以上に歴史のある、先人の功績を今なお高く評価している素晴らしい会社で、いつか私の父に現場を見てもらいたいと思っていたので念願が果たせてとても嬉しく思っています。RUGATOという革への畏敬の念と昔の典型的なハンドバッグを忘れないように作っておきたいと思いから今年のクリスマス新作としてRUGATOのハンドバッグをご紹介したいと思いたち、現場では只今サンプルの製作真っ最中です。

投稿者:板垣 江美

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  • 2009
  • 08/16
  • 2:25PM

伝承

8月お盆の時期は帰省される方が多いと思います。久しぶりの再会に夜明かしで昔話に花が咲き、初めて耳にする話が飛び出してくることもしばしばではないでしょうか…。私はいたがきの仕事を通して親と語り合う機会がとても多く、今になって、へーと思うような驚く話を聞いては、見つけられなかったパズルがはめられたように思うことがよくあります。自分ひとりで生きている気でいても、どこかに家族から受け継いだものが色濃くあって、自分のルーツを知るとアーなるほどと思えるようになります。どんなにあがいても人生は思うより短く厳しいもの、自分一人ではなく家族みんなで一つの目標に向かって全うしていく気持ちが大事なように思います。いたがきは鞄の会社ですが、創業者である父の考え方をしっかり受け継いで、この仕事に関わる人がまともに生きていける環境をつくっていきたいと思います。企業理念というとおこがましい気がしていますが、やはり掲げるとすると「伝承」という言葉に集約されると思います。

投稿者:板垣 江美

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  • 2009
  • 08/09
  • 7:09PM

木の育つスピード

私たちが生きているこの時代は、物が豊富でとても便利な時代です。便利すぎて色々なことが簡単に一度にできてしまうためか、アッと気づいたらもう一年経っていたなんて事がよくあります。時々早起きして外を眺めてボーっと時間をやり過ごすことがありますが、何の生産性もないこの時間が好きで、まるで自分が木になったような錯覚を覚えます。何もしていない、でも頭がスローに動いているそんな感じです。人が成長するスピードは人それぞれ… 今は時の移り変わりの速さに飲み込まれそうになりながら、誰もが必死で生きているように思います。鞄作りも技術もないのに焦りすぎると失敗も多くなり、キャリアがあっても生産性が上がらないとお給料は上がらない、自分の力を知って、あともう少しという気持ちを持って事に臨むのが健全だと思います。木が育つスピードはどんな時代でも変わらない、自然界のバロメータのように思います。

投稿者:板垣 江美

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  • 2009
  • 08/02
  • 3:30PM

SHOP N43°

本日赤平は曇り時々雨…とても涼しい、少し寒いくらいです。この時期多くの方が北海道を旅されていることと思いますが、夏風邪にはどうぞお気をつけくださいね。さて北海道の東側は知床をはじめ大自然の宝庫ですが、まりもで有名な阿寒湖の温泉街の一角にいたがき製品を大事に販売していただいているお店「SHOP N43」があります。ご当地出身の岩淵さんご夫婦が営まれているこじんまりとしたセンスの良いお店です。北海道のクラフト製品の中にいたがき製品もお取り扱いいただいてもう15~6年になりますが、岩淵さんの人情味あふれる熱い語りを聞いて、タンニンなめしの革の良さに魅了された方は数知れず…。お近くをご旅行されている方 是非一度お立ち寄りくださいませ。

投稿者:板垣 江美

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  • 2009
  • 07/28
  • 8:11AM

清野クラフト

清野クラフトさんは札幌狸小路のななかまど店、小樽水芭蕉店、水芭蕉函館店の3店舗でいたがきの製品を販売している、北海道の観光客の方々にいたがき製品をご紹介いただいているお得意先一番店です。清野社長ご自身が18年ほど前に、いたがきの製品を見初めてお取り扱いいただいてから長いお付き合いをさせていただいています。各お店では、いたがきの製品のほかにも道産の革製品をいくつかお取り扱いしています。 清野社長には大変お世話になっていて、世の中の動向や商売のイロハなど、色々お話を聞く機会があってとても勉強になります。またスタッフも素晴らしい方ばかりで、皆さん販売の経験が長く、タンニンなめしの革の良さを熟知されていて、使い手の立場に立って、アドバイスを織り交ぜながら販売される姿勢は見習うべきことが多くあります。 どうぞ札幌狸小路、小樽、函館にお越しの際にはぜひお立ち寄りくださいませ。

投稿者:板垣 江美

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  • 2009
  • 07/18
  • 7:59AM

赤平という町

我が町、赤平では昨日から日曜日まで毎年恒例の市民祭りが開催中で、好天に恵まれることを願うばかりですが、我が社も遠く25年前に戻って、お祭り広場で出店を出すことになりました。25年前は私とまだ高校生だった妹が販売に駆り出され、お祭り気分に酔った両親の知り合いに義理で買ってもらったことを思い出します。何故いたがきが赤平で産声を上げ、今なお存続できているのか不思議に思うことがよくありますが、この町で人に触れ、共に過ごす時間の中で、自然にその思いは深くなっていくものなのでしょう… 今ではこの町が元気で、少しずつでも良くなっていくことを願ってやみません。最近発行した「いたがき通信」でもご紹介していますが、美しさと厳しい自然に囲まれた農業やものづくりに適した、昔ながらのホッとする田舎町です。最終日の日曜日には市民踊りがあり、仕事の後、練習を積んだいたがきのスタッフも参加します。みんな!頑張ってくださいね!

投稿者:板垣 江美

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  • 2009
  • 07/11
  • 4:09PM

羽原コレクション

羽原コレクションは羽原正吉さんが創業した会社で、羽原さんは板垣英三の自他ともに認める一番弟子、羽原さんなくしていたがきは語れないほど貢献してくれた人です。多くの人に慕われ、人並み外れた根性の持ち主で、厳しさと優しさがバランスよく共存していた親分肌、。タンニンなめしの革がまだまだ知られていない頃、どん底の時代を共に耐えたくれた人で、160番のお財布をはじめ、小物のほとんどは羽原さんが手掛けてくれたものですが、その製品に満足している人がいかに多いことか… そういう人に会うと羽原さんに直接会ってほしくなります。羽原さんが亡くなって6年目の夏を迎えますが、今は奥様を中心に後継者たちが頑張って、羽原コレクションを切り盛りしています。創業当時のことを忘れずに末永く存続してほしいと心から願っています。

投稿者:板垣 江美

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  • 2009
  • 07/04
  • 9:57AM

HBCラジオのバスツアー

本日、HBCラジオの企画で札幌から赤平にくるバスツアーがあります。応募して抽選で選ばれた皆さん今頃丁度、赤平に向かうバスの中、桜井アナウンサーと楽しいひと時をお過ごしのことと思います。蘭の花を栽培している赤平オーキットさんを見学し、赤平のマドンナ! 植村真美さんが営む「幌岡倉庫」に立ち寄って、「いたがき」にお越しいただき、弊社社長 板垣英三といたがきの代表作の鞍ショルダーをデザインされた鞄博士 長井先生とのトークショーやものづくり体験を企画しています。ガーデンエコファクトリーが完成した記念に昨年初めて行い、今年で2回目ですが、夏のお祭りとして毎年続けていきたいと思っています。ラジオは何かをしながら聞ける便利さがあり、驚くほど多くの方が毎日お仕事の傍ら聞いているようです。感化されてスイッチオンしてみると…人情味のあるパーソナリティの話は心のマッサージ的効果もあり、忘れがちな古き良きものの有難味…改めて感じいりました。

投稿者:板垣 江美

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