本格革について

皮から革へ

動物から剥いだ皮はそのままでは腐ってしまったり、乾燥して硬くなってしまいます。そうならないよ うに加工する技術のことを「なめし」といいます。 漢字では、なめす前のものを「皮」。なめされたものを「革」と表現しています。

革のなめし
(タンニンなめしとクロームなめし)

なめし上がった革は時間をかけて
自然乾燥されます。

なめしの方法には大きく2種類あります。 ひとつは「タンニンなめし」もうひとつは「クロームなめし」です。

「クロームなめし」は化学薬品を使用した近代的な加工方法で、現在約8割がこの方法でなめされています。早く仕上げることができる方法で、仕上がった革はソフトでしなやかな風合いがあります。

「タンニンなめし」は太古の昔から行われていた伝統的な加工方法で、ミモザやチェスナットといった植物の樹皮から抽出したタンニン(渋)を含んだ溶液で約2ヶ月の歳月をかけてじっくりとなめす加工方法です。 なめされた革は、収縮が少なく堅牢で使うほどになじみ、深い色合いに変化していくのが特徴です。 いたがきでは、創業以来、この「タンニンなめし」の革を使い続けています。

ピット製法によるタンニンなめし

濃度の異なる槽に移動させているところ

同じ「タンニンなめし」でもドラムを使用して半強制的にタンニンを叩き込む方法と、タンニン液の入った槽に漬け込む方法があります。 いたがきでは後者の槽による「ピット製法」でなめされた革を使用しています。 この方法は、濃度の薄いタンニン槽から段階を経て濃度の高い槽へと漬け込んでゆきます。 手間も時間もかかる上に広大な敷地を要するため、国内では数少ない製法となってきました。 負担をかけずに自然になめされ、肌目も細かく芯までタンニンの成分が浸透するため、型くずれしにくい堅牢な革に仕上がります。

皮から革へ、そして川へ。

なめしに欠かせない水

皮をなめすには、洗浄から始まって多くの水を必要とします。このタンナーでは1日約900トンの水を使用しています。

汚水の浄化

皮から革に仕上げる工程で、脱毛工程において石灰の入った強アルカリ溶液を使用します。昔は中和のために硫酸を使用していましたが、健康を害するガスの発生や、悪臭がありました。現在では酵素を用いて、自然にやさしい方法で浄化しています。

そして川へ

酵素による浄化を繰り返し、pH7.5の弱アルカリ性の水にして川に流しています。

汚泥は肥料に

汚水を浄化した後には堆肥物が沈殿します。それは1日約8トン排出され、肥料として芝生の育成などに利用されています。

栃木レザー社

20年来いたがきのタンニンなめしの革を供給し続けている栃木レザー社は栃木県で創業50年の歴史を持つタンニンなめし専門の革なめし会社。フルタンニン用のピットは160槽ある。汚水処理問題にも敏感で環境対策のレベルは高い。

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