30年以上のベテランから新人まで、幅広い世代がタンニンなめしの革製品作りに励んでいます。
地味な作業を毎日繰り返し行い、ものづくりの基礎を身に着け
3年、5年、10年と習得した技術に合わせたものづくりに取り組み、職人を目指します。
手掛けた製品がお客様にご満足いただけたときの喜びは格別で、身が引き締まります。
裁断と縫製
製造部は大きく分けて裁断課と縫製課の2つに分かれています。革や金具などの材料を国内外から仕入れ管理し、革からパーツを切り出す作業を主に行うのが『裁断』です。1つの鞄につき数十個ある様々な形の抜き型を組み合わせ、大きな1枚の革から無駄なく取ること、革の特性を見極めて最適な部位から取ることは、鞄の仕上がりを左右する重要な仕事です。
裁断された革を組み立て、鞄に仕上げるのが『縫製』です。5〜6名ずつの班に分かれており、班ごとに鞄や小物を製作しています。最初は先輩が縫った糸の端を留める"糸処理"などの下仕事からスタートし、徐々に高度な技術を身に付けていきます。
お客様に喜んでもらえる
これまで裁断、縫製を経験し、入社8年目の現在は開発にも携わっています。製品開発では、1mm違っても使い勝手や雰囲気が変わってしまいます。革は1枚1枚個性があり、それを見分けることは難しいことですが、裁断の経験が役に立っています。
また、最近は販売の場に立つ機会も増え、お客様と接して製品の使い勝手を聞けることは役に立ちますし、目の前でお客様に喜んでもらえることはモチベーションにもなっています。普段の生活の中に開発や製品改良のヒントがあるので、日頃から色々なものに対して疑問を持つように心がけています。
一人前の職人を目指して
入社6年目で、のり付け・貼り合わせ・コバ仕上げ・ステッチなど鞄の組み立てを行っています。全ての作業で手を抜かず「丁寧に」「きれいに」「早く」を常に心がけています。
全ての作業は革の厚さによって変わり、革一枚一枚に合わせて加減することが難しいです。特にステッチが難しいのですが、今までできなかったことができた時や、製品がきれいに仕上がった時は嬉しいです。同じ班のメンバーをはじめ、周りの人たちとコミュニケーションを大切に、一人前の職人を目指して毎日頑張っています。