- Entry at
- 2010
- 02/05
- 9:59AM
札幌雪まつり
投稿者:京王プラザホテル札幌店
投稿者:京王プラザホテル札幌店
本日、富良野塾で「谷は眠っていた」のお芝居を観てきました。このお話は26年前にさかのぼる富良野塾の創設と、塾生の方々の成長や苦悶を自らが演じる自叙伝そのもので、建物をたてることから始まり、自給自足の生活と俳優を目指しての厳しい訓練、在るものに頼らず全て自力で創り出すことを克服しなければならない厳しいベースを自らに課す。厳しさを超越したところに存在する清らかさ、謙虚さを、富良野塾の在り方を通して、それを忘れてしまった私たちに伝えたかったのだと思います。このお芝居は22年前に初演されていて、その当時から時代を見越していたことに凄さを感じます。作・演出の倉本聰さんは私の父と同じ昭和10年生まれ、野球の野村監督も同い年、ご両人と私の父とでは有名、無名の違いはありますが、素晴らしい先人の存在に心強く感じ、私もいたがきの塾生の一人として精進していきたいと改めて思います。 「谷は眠っていた」 詳しくは http://www.furanogroup.jp
投稿者:板垣 江美
皆様、こんにちは! 直営店便り、記念すべき第1回目は、開店3年目を迎えた京王プラザホテル札幌店からお届けします。
我が店舗では、現在4名のスタッフが交代で担当しており、赤平の地で鞄作りをする職人たちと、それを使って頂くお客様との橋渡し役をしています。
お客様へは、使い捨てではない、本当にいいものを、永く愛着を持って使って頂けるよう、使い方やお手入れ方法をお伝えすること。
職人たちへは、使うプロであるお客様との会話の中で、「こういう財布があればいいね」「ここのところをもうちょっと大きくした方が使い勝手がいいんじゃない?」というような、大変貴重なご意見を頂戴し、それを職人へ伝えることが、私たちの役割と考えています。
京王プラザ店に一歩足を踏み入れると、ふわっと香る「革」のにおい。革好きの方にとっては堪らないにおいです。そして、そのお店からも見える、ショッピングアーケードに掲示してある、職人達の真剣な仕事風景を映したモノクロのパネル。このパネルを見ながら、わたし達スタッフも、ものづくりに対する敬意と、それを大事に長く使って欲しいという想いを、お客様へお伝え出来ればと考えながら、日々皆様をお待ちしております。
投稿者:京王プラザホテル札幌店
今週木曜日1月21日に飛騨高山の《森林たくみ塾》を訪問させていただきました。塾生25名、平均年齢約28歳、修業期間は2年間で、授業料なしで木工の仕事を伝授するが、仕事=学習、お給料と授業料は±0になる考えで運営されて19年、卒業生はすでに180人に上り、就職率はほぼ100%、卒業生は「すぐ使える人間」として重宝がられているそうです。お相手下さった佃理事長は70年代に東京から高山に移り住まれてから、当初職業訓練校も自ら体験され、35年前にお仲間と木工・家具制作の会社を設立、その後1991年に《森林たくみ塾》を設立されています。実際に会社経営と職人の育成を両立させる壁にぶつかり、学校設立の道も非現実な問題が多く断念し、今の形態に落ち着いたそうです。それでも経営は厳しいとおっしゃりながらも、教育と職業が連携されていない日本の学校の在り方について問題意識を持ち、「森を守る、森を育てる」ことにも大きなエネルギーを費やして活動されていて、その熱意は相当なもの、実際に20年に渡り、現実的な人育てを実践されている、意を共鳴できる素晴らしい先輩にお会いできたことはとても大きな感動でした。 今後の取り組みに大いに参考にさせていただき、交流をもたせていただきたいと思います。
《森林たくみ塾》 必見の価値ありです。詳しくは… http://www.takumijuku.com
投稿者:板垣 江美
《本社研修》はいつもは販売に携わっている特に若手のスタッフを対象として、毎月一人一週間缶詰めになってものづくり現場で作り手の一員として働くという研修です。販売の現場で行える修理や革のお手入れ講習は随時行っていて、入社間もなくて何の知識もない新しい社員向けに短期でものづくり経験をする時間はつくっていますが、ものづくりは忍耐と時間との勝負で、ある意味機械になり切って、集中して作業を行うことが要求されます。特に革は天然素材で、同じ革から裁断されていてるパーツでも全て同じではなく、いつも革を触っている人だけが持つ勘を働かせて臨機応変に作業することが必要です。《本社研修》で集中した体験を通して、ものづくり現場の日常の空気をいたがきのお客様に身をもって伝えることができるよう願っています。皮きりとして今月は、只今京都のJR伊勢丹で販売に当たっている入社5年目になる寺田が研修を行いました。
投稿者:板垣 江美
皆様、新年明けましておめでとうございます。
2010年はわが父の記念すべき職業還暦の年であり、いたがき人育てプロジェクト元年になります。本日からスタートした札幌地下街オーロラタウンのイベントで、ビジネス鞄と名刺入れ等…を長ーく大事にお使いいただいているお客様と偶然お会いしました。直接お客様と接する機会を得ると、タンニンなめしの革の良さに納得されている多くの顧客様に支えられて、いたがきが存在していることを改めて実感し新鮮な気持ちになります。地味に地道に鞄屋であり続けること、そして今年は積極的に前向きに発信する一年にしていきたいと思います。
皆様にとって今年がやり甲斐ある有意義な一年になりますように、小さな明るいニュースで心励まし合うことができる一年になりますように、皆様のご健勝と共にお祈り申し上げます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
投稿者:板垣 江美
夏のいたがき通信でご紹介させていただいた《澪工房》さんとは、平安工房という社名の時からおつきあいをさせていただいて、かれこれ25年になります。いたがきが出張販売をするきっかけとなるアドバイスを下さったのも澪工房の南さん、札幌の東急インに併設しているプラザ109の広場で初のイベント販売をしたこと、カード支払いのサービスもなく社長が手掛けた15万の価格をつけた総革のボストンバッグを、名古屋のお客様が気に入ってくださり、ご家族で現金をかき集めてお買い上げいただいたことが懐かしく思い出されます。札幌平岸のお店も、麻布十番にオープンした時も店舗や家具の造作をしていただき、最近では札幌京王プラザホテル店、素晴らしい本店のショールームも全てお願いしています。長ーいおつきあいのある方だからこそ安心してお任せできる、これからも共に存続していい関係を保ち続けたいと思います。澪工房さんの札幌白石のショールームは必見の価値あり!です。
投稿者:板垣 江美
赤平で独立して5年になる「北海道レザークラフト工房」は若い30代の北野さんを筆頭に、10年以上のキャリアを持つ京都出身の山村さん、パートの女性2人、サポート役の岩崎さんの5人で運営しているいたがきの協力工場で、納期を守り、ミスも少ない堅実なものづくりには定評があります。どんな仕事でもいざやってみるとそういうものでしょうが、鞄づくりも自分の忍耐との戦い、毎日が地味な作業の繰り返しです。北野さんは駆け出しのころ1年間、仕事が終わって毎晩、からミシンを踏んで自分の足の感覚を鍛えたそう… 毎朝欠かさず新聞配達をするとか、走るとか、自分に何かを課してやり遂げる、その精神と向上心を持ち得ているからこそ今があるのだと思います。前身の会社を受け継いで早5年、若くてもできる!それを実証している未来ある若い集団です。
投稿者:板垣 江美
先日、久しぶりに栃木レザー社を訪問してきました。いたがきが使う8割方のタンニンなめしの革の供給先で、お取引が始まって20年以上にはなります。国内外ともに革屋さんは、いつの時代でも存在の危機にさらされ、また技術革新もあり、栃木さんのように頑なにタンニンなめしのピット槽を保持している会社はとても少なくなってしまいました。先日初めて「蔵の町」栃木の町並みを案内していただいて、今なお栃木レザー社が存続できている訳が少しわかったように思います。当時は交通手段として使われていた町に流れる川やその両脇に建つ蔵の建物が、昔のまま自然に情緒を残して守られています。新しく建てるより、昔のままを受け入れ、残すほうがどんなにご苦労の多いことか…でもそういう方たちがいるからこそ、大事なものが存続し継続できるのだと思います。そこに住む人の意識や考え方が一番大事だと思います。
投稿者:板垣 江美