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- 2009
- 04/18
- 7:16PM
清水先生
清水先生はお父様も鞄屋でその二代目、戦後いち早くミシンを導入されたお家の方で、ミシンの押えやちょっとした部品は自分で作り、道具はいつもきれいに手入れをしてお持ちでした。父とは長い付き合いのある方でしたが、私が鞄職人としての清水先生にお会いしたのは1998年、E915の鞍ショルダー小の制作をお手伝いいただきました。1+1が2になる、とても堅実な仕事をされる職人で、自分が関わったら最後まで面倒を見る姿勢が強く印象に残っています。コバ漉き機の部品を勧められ、父に伺いを立てるとシーさん(先生の愛称)が言うなら買っとけば…と、2人とも何にどう使うか?は言ってくれず…、でも勧められるがまま購入して、色々と試して、その部品を自分なりに駆使して作った鞄を見せたら、「いいんじゃない!…」と一言。お酒を飲んだら楽しいおしゃべりが弾みましたが、仕事では口数の少ない方でした。でもその部品のお陰でいたがきの製品の品質はグンっとアップしたと思います。早いもので先生が亡くなってから3度目の春になりますが、今も口数少ない先生の時に厳しかった言葉をハッと思い出し、叱咤激励されている気がしています。
投稿者:板垣 江美
コメントをありがとうございます
江美さん、こんにちは。
いつもお世話になってありがとうございます。
先日京王ホテルで鞍ショルダーの中と小を磨いて頂いている間、本店に訳あり品があると伺い早速次の日に本店にもお邪魔しました。
美味しいコーヒーを頂きつつ社長さんの特集記事を拝見しました。ものさしでたたかれる、言葉で具体的に教えてくれず自分で考えろと言われる、職人さんの道ではよくある事らしいのですが、さすがに心が痛みました。沢山の苦労の末に形になったバッグなんだなぁと改めて大切に使おうと思いました。
帰りに上砂川の祖父母宅に寄った所、なんで一緒にお店に連れて行かなかったののさ!ワインレッドシリーズ見たかったのにー、順番が逆だ!と散々怒られました・・・祖父母もいたがきファンなのです。今度は3人でお邪魔しますね。
どさんこオコジョ さん、いつも気にかけていただきありがとうございます。
いたがきは73才になる丁稚経験のある社長がまだ現役でいてくれていますので、昔と今の違い、昔にあって今はないもの、でもあるべきものを模索しながら鞄という形で復元していきたいと思っています。素直な気持ちで年配の方と接していると、今の世の中に欠如してしまっているものが何か見えてくるような気がします。失う前に身近にいる親、親戚、諸先輩を大事にしましょうね!
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