8月は毎日暑い日が続きます。日傘や帽子等が無いと外を歩くのも億劫になる

ほどの強烈な日差し、盆地ならではの蒸し暑さは地元の人でも参ってしまいます。

毎年夏になると京都の人々は様々な工夫をして涼を取ります。

その工夫の一つが納涼床。5月末から9月中ごろまで京都の中心を流れる

鴨川に面したたくさんの飲食店で「川床」と呼ばれるやぐらを組み、

その上で料理やお酒を楽しむ事が出来ます。

江戸時代には河原の両岸に茶店や芝居小屋など約400軒が並び、裕福な商人や

町の人々の社交場でもありました。

歌舞伎の生みの親、出雲の阿国も河原で公演をしたり、祇園のお茶屋文化が栄えたりと

鴨川べりは当時から京都一番の賑わいを見せていたようです。

明治、大正から現在のような高床式の川床が登場、7月8月の夏季営業も始まりました。

しかし昭和9年の室戸台風では大雨に伴った川の増水で大半の床が流され

壊滅的な被害を受けてしまいます。

その後は太平洋戦争時の営業自粛、そして灯火管制により完全に姿を消してしまいます。

一度は途切れてしまった伝統文化。しかし、戦後の復興とともに再び京都に川床の光が灯りました。

現在では日本料理だけに留まらず、カフェやエスニック、イタリアン、バーなど店舗も多様化し再び多くの人が訪れる夏の風物詩となりました。

橋の上から川岸を眺めると、風に揺れるぼんぼりが遠くまで続き、川面に写る灯りがゆらゆらと輝くその様子はとても涼しげで、暑さも忘れて見入ってしまいます。

一杯のコーヒーから京懐石まで楽しめる「鴨川納涼床」。

京都三条店へお立ち寄りの後、ちょっと優雅なご夕食へお出かけされてはいかがでしょう。

<京都三条店2周年>

皆様の日頃のお力添えで、京都三条店はまもなく2周年を迎える運びとなりました。

感謝の気持ちを込めて8月26日から9月30日まで2周年記念フェアを開催いたします。

今年も様々な企画をご用意して皆様のお越しをお待ちしております。

■臨時休業について…誠に勝手ながら弊社都合により8月23日(木)・24日(金)は臨時休業とさせていただきます。

鞄いたがき 京都三条店