鞄いたがき こぼれ話

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  • 2020
  • 06/26
  • 9:00AM

タンニンなめし革のメンテナンスについて

いたがきでは創業当時から永く使えるタンニンなめしの革にこだわり続けるとともに、
ご愛用の製品をより長持ちさせるための定期的なお手入れをおすすめしています。
今回はご質問の多いタンニンなめし革のお手入れや、傷、シミについてお伝えします。

「お手入れの大切さとコツ」

タンニンなめし革は使い続けることで硬さが取れて、しなやかに扱いやすくなります。

もともと堅牢な素材ですが、革表面に余計な加工をほとんどしていないため、新品のうちは傷つきやすい繊細な面も持ち合わせています。
1か月や2か月の短い期間ではなく、長い年月お手入れを通して革と向き合うことで、やがて強さを兼ねた味わい深い表情へと変わります。
お手入れは面倒かもしれませんが、1年かけて使う人が革を「育て上げる」というイメージでぜひチャレンジしてみてください。
例えば革が劣化してからではなく、使い始めるタイミングでお手入れをすることも大切で、表面を固く絞った濡れタオルで優しく拭き、手のひらで水気をしっかり乾かしてから、少量の保護クリームを塗りこみ、再び手で擦り上げて仕上げると、これからの汚れや傷そのものがつきにくくなります。
鞄やリュックの場合は、雨などに備えて最後に革用防水スプレーを吹きかけるとより安心です。
使う頻度や使い方によっても違いがあるので、まずはご愛用品の様子を観察しながら
必要な時にお手入れをしてあげてください。
何もしない革もある程度は大丈夫ですが、やはりきちんと手入れをされた革とは
手触りや光沢、何よりも製品の持ちが違ってきます。
時間が無くフルコースのお手入れが難しい場合は、水拭きをして、手で優しく擦ってあげるだけでも革はよろこぶと思います。
タンニンなめし革は、根気よく愛情をかけた分だけきちんと応えてくれる素材です。
※お手入れ方法の詳細
https://www.itagaki.co.jp/feelings/maitenance.html

※お手入れの動画

https://www.itagaki.co.jp/blog/?p=16111




■革の乾燥について
革製品は使わずに放置していると、人の肌と同じで乾燥してひび割れを起こします。
また、ポケットに入れて汗が染み込んだり、お手入れを怠ると同じくひび割れや、艶が無くなってしまう場合もあります。
革の表面がひび割れてしまうと修復することは出来ません。
乾燥しひび割れを起こさないためにも、表面の様子を見ながらお手入れをします。
例えば革の表面が少し白っぽくなるのは危険信号です。
また手で触ってみて表面がパサパサしている状態もお手入れが必要なサインです。
革の表面の色が剥げてしまうと、メンテナンスで少しだけ色入れをすることはできますが、
革の風合いを損なわない程度の修繕しかできないため、全く元通りには戻りません。
■お手入れのやりすぎは禁物
必要に応じてお手入れをすることは大切ですが、お手入れのやりすぎも禁物です。
革はお手入れをしすぎると油分や水分を含みすぎて柔らかくなり、かえって強度がなくなります。

また、革製品の保護クリームはつけすぎると革の表面の細かな窪みにクリームが残り、

粉を吹いたように白っぽくなってしまうので、少しの量を薄く伸ばしながら、様子を見てつけ足してください。

毎日ではなく、初めは月に一度、一年たつと2か月、3か月と革の様子や成長を見ながら徐々にお手入れの間隔を延ばして行ってください。
■革の傷について
革を扱う上で、傷は避けては通れないのですが、逆に傷がつかない革は加工方法の違いで経年変化をほとんど起こさない場合が多く、細かな傷がつくことで、革表面に豊かな色の変化が見られるようになるので、決して悪い事ばかりではありません。
人や動物は生きているうちは傷も治癒しますが、なめされた革は基本的に傷が元に戻ることはありません。
余計な加工を施さないタンニンなめし革には、牛が本来もっていた傷や痣が残っていて、ビニールのように完璧にフラットなものも無いのです。
生き物からいただいた革は、肌の温もりや安心感も与えてくれる優しい天然素材です。
お手入れを繰り返してあげると細かな傷は目立たなくなり、その人だけの味わいへと変化してくれます。

■革のシミについて
雨シミなども気にされる方が多いと思いますが、濡れたらすぐに拭き取ったり、使い始めにある程度しっかりとお手入れをしたり、シミが出来ても長く使い続けることで経年変化とともに徐々に目立たなくなります。
傷と同様にあまり神経質になりすぎず、愛着をもってお使いいただければ幸いです。

※製品の修理・メンテナンスについて

https://www.itagaki.co.jp/feelings/repair.html



いたがきでは店頭や催事場でもスタッフがお手入れや、修理メンテナンスのご相談を承っております。革の状態で不安に思われることも、ぜひお気軽にご相談ください。

投稿者:京都御池店

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  • 06/19
  • 9:00AM

タンニンなめし革の経年変化

いたがきでは創業当時からタンニンなめしの革を使い続けています。
それは、末永く使えて愛着のもてる鞄を皆様にご提供したいという思いを
実現するために欠かせない最高の素材だからです。
今回はタンニンなめし革の魅力の一つである「経年変化」についてお伝えします。


「ゆっくりと成長する革」
タンニンなめし革はもともと堅牢な天然素材ですが、使い始め(新品)の製品には、まだ赤ちゃんの肌のようなデリケートさもあります。毎日使って人の手で触ってあげると革表面が徐々に強く、質感は柔らかくなめらかに変化していきます。
この使い始めに施すお手入れが重要で、表面に保護クリームを塗りこみ擦り上げる事で、
これからの汚れや傷そのものがつきにくくなる作用もあります。
何もしない革よりも月に一度、半年に一度でもお手入れを施した革は、表面に潤いが生まれ、手に吸い付くような見事な肌触りへと成長します。
その歩みは実にゆっくりとしたものですが、使い込んだ革の素晴らしさは育てた人だけが分かる喜びでもあります。


「使う人に合わせて変化する革」
タンニンなめし革の製品は、色合いやツヤが増すばかりではなく
使う人に合った形に変化していきます。
例えば、毎日使うお財布は角に丸みが出て、よく触る部分は油分や水分を吸収し、
ふっくらとして優しい表情になります。
鞄の後ポケットなども初めはピッタリと隙間がなく窮屈に感じますが、物を入れて体と密着しているうちに、その物の重さや体温などで革が変化していきます。
革は本来とても柔軟で、入れるものや使い方に合わせて、持つ人に寄り添ってくれる素材です。
1か月や2か月ではその表情にはならず、長い年月をお手入れしながら向き合っていく事で必ず良い風合いになります。
タンニンなめし革はその堅牢さから、鞄を作る時には職人泣かせと言われますが、
使い込んで育てた表情や手触りの素晴らしさは、他では味わえない大きな魅力です。

ご愛用の製品を末永くお使いいただくために、定期的なお手入れをおすすめしています。
店頭でもスタッフがお手入れを承りますので、ぜひお気軽にお声掛けください。

投稿者:京都御池店

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  • 06/16
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「いたがきの変わらないモノ・コト」

弊社社長、板垣江美が思うまま感じるままに文字に落とし込んだ過去のブログをご紹介します。我々社員が読み返しても、現在のいたがきの背骨にあたるような言葉が並び、思わず表情がほころんだり、背筋が伸びたり、歴史を感じる。そんな内容が綴られています。

「いたがき こぼれ話」という本ブログのタイトルがぴったりな文章を定期的に皆様にお届けできたら、と思いますのでお時間のある時に読んで頂けたら幸いです。いたがきがものづくりを通じて大事にしているコトやモノが少しでも皆様に届きますように。

【 適正年齢 】

前回の投稿に続き、職について考えてみたいと思います。1950年以前は徒弟制度という基盤の中で、私の父のように15歳から丁稚奉公を始めることができました。今はその時期、学校で勉強することに重きがおかれ、職を考える、職に触れる機会が少なく、先の学校に行くことが目的になってしまっているケースが多いように思いますが、7歳で学ぶことを始め、10歳で学ぶことに慣れ、競争意識も芽生える。個人差はありますが、12歳ぐらいから身体も大人になる準備を始め、15,6歳で思春期を迎える。この思春期という時期は、それまでの家族や親の行動を中心に成り立つ守られた環境から抜け出し、自分の意志や行動を通じて外部の人に触れていく、その中で自己防衛本能に気づいたり、自分自身を見つめるきっかけを得る、自己啓発のスタートラインに立つ大切な時期です。この時期に自分の力で生計を立てることを身体で学ぶことが、バランスよく大人になる準備になると思います。

2009年6月21日 板垣江美

投稿者:赤平本店

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  • 06/12
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今週のお薦め品⑦

毎週いたがき製品の中から1点ずつおすすめ商品をご紹介します。

今回のおすすめ品は「E554 リュックサックA4 3WAY (税込99,000円)」です。

https://www.itagaki.co.jp/products/items/E554.html

「革の鞄は重くて…」という声も聞かれますが、リュックなら二本の背負いひもで重さが分散され、背中に心地よくフィットする背負い易さがあり、手で持つよりも楽にお使いいただけます。

中はA4サイズの書類が入る広いマチ幅を取り、小さめのノートパソコンやタブレットも入れることができます。

背負いバンドの取り付け位置やバンド自体にも負担がかからないような設計をされているのでとても背負いやすく、背当て部分も革なので、使えば使うほど身体に馴染みます。

すっきりとしたシンプルなデザインは、容量が入る割にあまり大きさを感じさせず、お仕事はもとより、普段使いにもおすすめです。

どなたにも合う丸みを帯びた形状なので、性別・年代問わず多くの方にお使いいただいており、人込みの中で背負っても周囲の迷惑にならないことを考えて、亀の甲羅のように突起がなく、厚みを控えたサイズにしています。

タンニン革の良さがダイナミックに味わえるので、使い込んでご自分だけの素敵な鞄に育てていただきたい逸品です。

使う人の身体に沿うように工夫して作り上げられた革のリュックの心地よさを実感して下さい。

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上記の商品以外にもおすすめの革小物や革鞄などをご用意しております。

オンラインショップ(https://www.itagaki.co.jp/shopping/)や

お電話(赤平本社:0125-32-0525)へのお問い合わせをぜひご利用ください。

※直営店舗の営業時間は今後も変更になることがあります。

最新の情報は、弊社ホームぺージにて随時更新しております。

https://www.itagaki.co.jp/home/

投稿者:赤平本店

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「いたがきの変わらないモノ・コト」

弊社社長、板垣江美が思うまま感じるままに文字に落とし込んだ過去のブログをご紹介します。我々社員が読み返しても、現在のいたがきの背骨にあたるような言葉が並び、思わず表情がほころんだり、背筋が伸びたり、歴史を感じる。そんな内容が綴られています。

「いたがき こぼれ話」という本ブログのタイトルがぴったりな文章を定期的に皆様にお届けできたら、と思いますのでお時間のある時に読んで頂けたら幸いです。いたがきがものづくりを通じて大事にしているコトやモノが少しでも皆様に届きますように。

【 丁稚奉公 】

丁稚奉公というと懐かしい響きがする言葉になってしまい、どの業種でも丁稚奉公を経験した現役は今はもうわずかで、経験者の話が聞ける機会は少ないのですが、物作りに関わっていると15歳から職を学ぶということは心身ともに理想的な年齢ではないかと思います。いたがきの中では社長との雑談や朝礼の中で、当時の話を聞く機会があります。初めの3ヶ月は親方とは全く口を聞いてもらえなかったこと、鞄作りというよりはお掃除、洗濯、仕事場の準備等、現場の秩序や順序をまず体に叩き込まれる。待っていても手取り足取り教えてくれるわけではない、全てがわからず辛いことだらけ、でもそうして仕事をいただけた時にはものすごく嬉しくて、必死でやったそうです。職は与えてもらうものではなく自らが克ち得るということを15歳の若さで体得する。大人になるスタート地点に立った年齢だからこそできる、また独り立ちする準備として克服しなければならない、話を聞いていると丁稚奉公という経験が神聖な儀式のように思えてきます。

2009年6月14日 板垣江美

投稿者:赤平本店

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今週のお薦め品⑥

毎週いたがき製品の中から1点ずつおすすめ商品をご紹介します。

今回のおすすめ品は「E924 鞍ポシェット2way 30,800円(税込)」です。

https://www.itagaki.co.jp/products/items/E924.html

小ぶりなシルエットに馬の鞍の印象的なデザインのポシェットは、いたがきの代表作である”鞍シリーズ”のひとつとして、長年愛されてきました。

もともとは乗馬をする方が愛馬へのご褒美として砂糖を持ち歩く習慣から着想を得て誕生しました。そのため小銭入れ、ハンカチなどお出かけの際にすぐに取り出したい小物の収納にもぴったりです。蓋はマグネットホック仕様ですので開閉もしやすく、その名の通り付属のショルダーとストラップを付け替えることで、斜め掛けのポシェットやベルトポーチ(40mm幅ベルトまで対応)に2way仕様でお使いいただけます。冬場はコートの内側に入れて持ち運びすることもできます。

男女を問わず、様々なシーンで活躍してくれる逸品。

他の鞍シリーズと同様に、いたがきのこだわりである上質なタンニンなめし革と、馬具を縫うのと同じタイプのミシンで仕上げるしっかりとした作りで、日々使い込むほどに革の味わいも感じていただけます。

真鍮のあぶみ金具がアクセントになったクラシカルな雰囲気は、動くたびに腰元で存在感を示し、いつものコーディネートをより引き立てます。

上記の商品以外にもおすすめの革小物や革鞄などをご用意しております。

オンラインショップ(https://www.itagaki.co.jp/shopping/)や

お電話(赤平本社:0125-32-0525)へのお問い合わせをぜひご利用ください。

※直営店舗の営業時間は今後も変更になることがあります。

最新の情報は、弊社ホームぺージにて随時更新しております。

https://www.itagaki.co.jp/home/

投稿者:赤平本店

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「いたがきの変わらないモノ・コト」

弊社社長、板垣江美が思うまま感じるままに文字に落とし込んだ過去のブログをご紹介します。我々社員が読み返しても、現在のいたがきの背骨にあたるような言葉が並び、思わず表情がほころんだり、背筋が伸びたり、歴史を感じる。そんな内容が綴られています。

「いたがき こぼれ話」という本ブログのタイトルがぴったりな文章を定期的に皆様にお届けできたら、と思いますのでお時間のある時に読んで頂けたら幸いです。いたがきがものづくりを通じて大事にしているコトやモノが少しでも皆様に届きますように。

【 デザイン 】

デザイナーと呼ばれることに少し抵抗があります。デザインというものを基礎から学んだわけではないからかもしれません。一番最初に手掛けた鞄が、このブログでも紹介させていただいた 《タウンボストン》 タンニンなめしのかたい革をいかに使いやすく、愛らしく表現できるかが課題でした。このタウンボストンの反応がとてもよかったので、それから私はいたがきの商品企画担当になりました。考えていることは革のこと、使い勝手、バランスの良い顔立ち、鞄をもつことでその方の品格が少しでも高まるような出来上がりを心がけています。人がぱっと見では気づかないような細かいパーツをきちんと作っていくことで、その製品の質感が上がり、醸し出す雰囲気がグンとアップします。これは父の仕事そのもの、そして大事なのが素材、いかに無駄なく、いかにその良さを引き出すことができるか、これは永遠のテーマ、どんなに忙しくてもいい素材を探す旅は続けていきたいと思います。

2009年11月7日 板垣江美

※《タウンボストン:E560》は現在も販売しております。

投稿者:赤平本店

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