札幌市資料館

いたがきのお店がある京王プラザホテル札幌の徒歩圏内には、様々な観光名所が点在しており、ブログでも何度かご紹介しています。
今回はそのうちの一つ、大通公園の西端に位置する『札幌市資料館』をご紹介します。

道庁赤レンガや札幌時計台に比べるといささか知名度が低い資料館ですが、元々は札幌控訴院(今の高等裁判所)として大正15年に建造され、昭和48年に裁判合同庁舎が新設され移転してからは、札幌市資料館として活躍、平成9年には国の登録有形文化財にも選ばれています。

法の女神と秤のレリーフ

建物入口でご覧いただきたいのがポーチ上部。中央に目隠しをした女神の顔、その左右下には剣を軸にした秤のレリーフがあります。
女神はギリシャ・ローマ神話の「法の女神」で、目隠しは「私情を挟まず心の目で見る」ことを、秤は「公平」を表しています。
外壁は装飾が少なく控えめな色合いですが、建物内部のまわり階段やステンドグラスなど、随所に当時の息吹が感じられる装飾を見つけることができます。建物内部は文化財施設に親しみながら歴史や文化、司法について学べるよくばりな空間になっています。
まずは入って右側。
ここには刑事法廷展示室があり、当時の裁判の様子を疑似体験できます。
法廷の配置は日によって変わり、裁判員制度が採用されている現在の配置になることもあります。
左側にある札幌出身の漫画家・画家のおおば比呂司さんの記念室では、絶筆となった絵画や当時のアトリエを再現したブース、300点に及ぶ原画やコレクションが展示され、おおばさんの温かさがじんわりと心に染み入る癒しの空間になっています。
2階には新渡戸稲造が創設した遠友夜学校の展示室のほかに、6つのギャラリーと研修室があります。
ギャラリーは一般に貸し出され、札幌市民のサークル活動などの展示会が常に行われており、市民の文化交流の場として活用されています。

四季の変化をふんだんに感じることもできる札幌市資料館。建物左側には大きな桜の木があり、見事な花を咲かせます。
条件の違いからか毎年札幌市の開花予想日よりも少し早く咲き始めるので、今年もゴールデンウィーク前から私たちの目を楽しませてくれることでしょう。

刑事法廷展示室


また、資料館の一つ手前の区画、大通公園西12丁目にはバラ55種が植えられており、7月には豪華な花を咲かせます。
季節の花々と資料館のモダンな造りは相性抜群。ぜひご覧いただきたい風景です。

資料館から京王プラザホテルまでは徒歩25分程。
いたがきではただいま母の日フェアを開催中で、5月11日の母の日に向けて新作リュックや限定色の赤色小物をご用意しています。
冬がようやく去り、優しい春の訪れを感じる季節になりました。
春風爽やかな札幌の中心部へ、お散歩がてらぜひお越し下さいませ。

【札幌市資料館】
札幌市中央区大通西13丁目
開館時間 9:00~19:00
休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)、12/29~1/3
入館料 無料
ホームページ http://www.s-shiryokan.jp/

【いたがき 母の日フェア】
4月19日(土)~5月11日(日)まで