ゴールデンウィークを過ぎて京都ではすでに鴨川に納涼床が掛かりました。

これから気温も一気に上って、まぶしい初夏へと季節は移ります。

今回は5月の暑い街中から、涼しい木陰と水辺の散策スポットへと皆さんをご案内

いたします。

京都三条店より河原町通りへ出て、市バス37系統に乗り「上賀茂神社」で降車し、

上賀茂神社から歩く事10分、野生のカキツバタが群生する「大田神社」が見えて来ます。

参道脇の池には25,000株のカキツバタが自生しており、毎年この季節には多くの観光客や

カメラマンで賑わいます。すでに平安時代から名所だったとされるカキツバタ群は

「神山(こうやま)や 大田の沢の かきつばたふかきたのみは 色にみゆらむ」

~太田神社のカキツバタに深く願う恋は、カキツバタの色のように一途で美しく可憐なんだろう~と和歌にも詠まれ、尾形光琳の「燕子花図」のモチーフにもなったと言われています。色濃い初夏の緑に、輝く青紫のカキツバタは古来より人の心を掴んで離さない美しさを現代にも伝えています。

また上賀茂神社から大田神社への徒歩の道のりは小さな明神川という小川の両脇に伝統的建造物群保存地区に指定された古い家々が建ち並び、江戸時代にタイムスリップしたような気持ちで散策する事が出来ます。京都の北は街中よりも涼しくて、緑も多く一日をのんびりと過ごす事が出来る場所がたくさんあります。三条店からもバス1本で行ける郊外の旅はいかがでしょうか?

鞄いたがき 京都三条店