岩崎きみちゃんの像 麻布十番にて

皆様、童謡「赤い靴 はいてた 女の子~」というフレーズを、懐かしく思い出される方も多いと思います。当店スタッフも同じでした。実は、この歌のモデルとなった女の子、岩崎きみちゃんに出会える場所が、麻布十番店から3分程歩いたところにあります。

なぜ、麻布十番の街に・・・。実はこのきみちゃん、歌の中では横浜が歌われましたが、麻布十番と深く関係した非常に切ない物語の主人公なのです。

明治時代、3歳で外国人に養子に出された彼女は、歌の中では外国に幸せに暮らしていると生涯信じられていました。しかし、実際の彼女は外国には渡れず、この麻布十番の地にあった永坂孤女院という孤児院で、病魔に侵されて亡くなってしまいます。わずか9歳でした。母親の信じていた頃には、すでに彼女は亡くなっていたのです。

そんな薄幸な人生を歩んだ彼女が、今は像となって広場の賑わいの中で静かに佇んでいます。この場所はパティオ十番と呼ばれ、定期的に市やお祭りなどの会場として利用される、地域交流の活発な場所です。都営大江戸線の麻布十番駅から六本木ヒルズへ向かう途中で気軽に立ち寄ることが出来ます。

今の季節は木々の緑も美しいです。ぜひ麻布十番にお越しの際はお立ち寄りになり、きみちゃん親子の切ないエピソードに思いを馳せてみては如何でしょうか。