さむらいジャッパンの活躍が記憶に新しいところですが…  この春は紳士鞄や小物のご要望を多くいただきました。いたがきの鞄やタンニンなめしの革自体はどちらかというと男性に好まれるものですが、同じ鞄を3代目、5代目と言って購入される方が特に男性のお客様に多くいらっしゃいます。何かが欲しいとなると何度もお店にお越しいただいたり、いろいろなお店を探されたり、男性はとても根気強く熱心です。ゆっくり品定めをして、一度手にしたらずっーとご愛用される、また大事にきれいにお使いです。20年近く使ったお財布を修理してほしい、「この財布は人生を共にした相棒のようなもの、お払い箱にはしたくない!」とおっしゃる方にお会いして、その方の思いの深さにただただ驚いたことがあります。女の私にはわからないなーと恥ずかしい思いでした。男性向けのアイテムが少ないので申し訳ないかぎりですが、今社長のもとでしごかれている職人の卵たちと共に、男性がさりげなく素敵に見える使い勝手のよい鞄を世に送り出していきたいと思います。