鞄いたがき創業40周年ブログ第1話

鞄いたがき創業から40年目を迎える今年、記念の限定品として創業時に板垣英三が手掛けた鞄を、その技術を受け継ぐ弟子たちが忠実に蘇らせています。最初に作られた当時は、物品税など販売までに様々な壁が立ちはだかり、日の目を見ることがなかった昔懐かしいスーツケースは、トランクのような雰囲気もありますが、作りは異なります。今回のブログ第1話では、この“トロット トラベルバッグ”の製作過程をご紹介します。

 

大型の鞄は、型崩れしないようにボディにも芯材を入れて補強しますが、一周ぐるりと輪にすると、1m以上の長さになるサイド部分も革で仕上げることにしました。ファスナーには丈夫で壊れにくい一番太い10番サイズのものを使用しています。

鞄を支えるサイド部分は全て革で仕上げます。
鞄を支えるサイド部分は全て革で仕上げます。
一目ずつ慎重にミシンを進め、歪みのない美しい縫いに仕上げます。
一目ずつ慎重にミシンを進め、歪みのない美しい縫いに仕上げます。

鞄の大きさに合わせてハンドルの革は厚めに、中に革芯を入れて太く仕上げています。大切なものを入れて持ち運ぶので、南京錠で施錠する部分は試行錯誤を重ね新しい工夫も取り入れました。基本的な仕事は変えずに、全体的にレトロな雰囲気が漂う懐かしさと品の良い仕上がりを目指して、一つ一つの作業を丁寧に進めています。

細かなパーツは全て手作業で丁寧に。
細かなパーツは全て手作業で丁寧に。
革のコバ部分は滑らかな手触りになるよう、豆カンナをかけて。
革のコバ部分は滑らかな手触りになるよう、豆カンナをかけて。

鞄が今よりもう少し“特別なもの”だった時代。持つ人の品格や使い方に合わせるように、内装にもこだわりが込められていました。今回この鞄を作るにあたって、設えも当時の面影のままに再現しています。例えば、ネクタイをきれいに畳んで入れるポケットまで付いた収納用の押さえ板や、きっちりと美錠で留められるボディバンドなど、どのパーツにも熟練の知恵と丁寧な手仕事が伺えます。その細やかな足跡を忠実になぞるように作業は進みます。

当時の繊細な作りが再現されている、トロット トラベルバッグの内装
当時の繊細な作りが再現されている、トロット トラベルバッグの内装

先代の職人技を受け継いで、過去から未来へと、まるでタイムトラベルをして現れたかのような“トロット”。この鞄をどなたがどんな時にお使いなるのだろうか。想像するだけで期待に胸が膨らみます。

 

次回、第2話では40周年創業祭限定品の製作に関わる、鞄いたがきの開発スタッフ・インタビューをお届けします。創業祭へ向けた取り組みや、それぞれの“ものづくり”への熱い思いを語ってくれました。創業祭の限定粗品「英三タグ」も合わせてご紹介します。

どうぞお楽しみに。

 

T578トロットトラベルバッグ

税込上代価格 440,000円(税込)

サイズ:H400mm W 560mm D 200mm 重さ3,700g

※受注生産品

(10月創業祭期間にご注文をいただいてからの製作となります。お届けは2023年2月を予定しています。)

関連記事

このページの先頭へ