厳しい寒さも薄れつつ、ようやく柔らかな日差しも感じるようになりました。

京都では東大寺のお水取り、3月のお彼岸が過ぎると本格的に春がやってくると

言われています。今は桜にもまだ遠く、ちょうど終わりゆく冬との境目の季節。

今回はそんな京都にいち早く春を告げる城南宮のしだれ梅をご紹介いたします。

「城南宮」は京都市伏見区にある厄除け・方除で有名な神社です。

平安京遷都(794年)の際に国土の安泰と都の守護を祈るため、都の南に建てられた

事からその名が付きました。平安時代、都の表玄関にあたる交通の要でもあった場所で

白河上皇の壮大な鳥羽離宮をはじめ貴族が多く住居を構えて賑わい、当時の王朝文化の中心地でもあったそうです。また、都の南に鎮座して御所の裏鬼門を守るとされており、

この事から方位の厄除け「方除」として信仰を集めるようになりました。

今でも京都では新築や転居の際に城南宮へお参りし、お札をいただく習慣が残っています。

その社殿をぐるりと囲むように大きな庭園「楽水苑」があり、5つのテーマに分かれて

四季折々の草花を楽しむ事が出来ます。室町の庭、桃山の庭、鳥羽離宮の庭、そして

毎年4月と11月に行われる、平安貴族の装束を身に付けて和歌を読む行事「曲水の宴」で有名な「平安の庭」などの一つに「春の山」があり、2月下旬ごろから植えられた150本のしだれ梅があちらこちらで咲き始めます。

白や薄紅色の可憐な花とほのかに甘い梅の香りは、冷たい風の中にも春が来たよと告げているようです。

この他にも、源氏物語に登場する100種類ほどの植物も植えられており、もう京都市内ではほとんど見かけないような貴重な品種を見る事が出来るそう。

京都店から城南宮までは地下鉄「烏丸御池」から「竹田駅」で降車し、徒歩約15分ほど。

この春から新しい生活が始まると言う方は、城南宮へお参りされてはいかがでしょうか?

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<城南宮 公式HP>  http://www.jonangu.com/