お客様に育て上げていただいた製品を、もっと永くご愛用いただくために、いたがきでは修理部門を完備しています。現在は主に、15年程前にご購入いただいた製品が、使い込まれて、メンテナンスや修理のために帰って来ています。

今回は、実際にお客様からご依頼いただいたM507ボストンバッグの修理の様子をご紹介します。こちらの修理は内装を全て革に交換し40,000円(税抜)、お届けまでのお時間は約4ヶ月でした。
※事例の修理価格は掲載当時の価格となります。現在の修理価格については個別にお見積り出しをしておりますので、修理に関するお問い合わせ・ご依頼からお問い合わせください。

製品には、価格と重量を抑えるため内装に合成皮革を使用しているものがありますが、劣化がひどい場合、剥がれてきてしまうことがあります。(現在のML507では使用しておりません)しかし、外側のタンニンなめし革はまだまだお使いいただける綺麗な状態ですので、内装を革に交換する修理を行いました。

修理を承る際には、まず専門スタッフが商品の状態を見てお見積もりをいたします。再び合成皮革を使うか、ワンランクアップして革を使うかお選びいただけますが、いたがきでは後々を考えて革での修理をお勧めしています。


まずは丁寧に糸を解き、全てのパーツを解体していきます。

革は使う過程で伸び縮みがあるため、一点一点異なる形に合わせて新しい革で内装を作っていきます。

一度穴の開いている縫い目に、再び針を通し縫っていきます。

使い込んだ味わいはそのまま、新品とは比べられない風格を持って生まれ変わり、お客様にも大変お喜びいただける仕上がりとなりました。

修理金額や期間は、製品の状態と混雑状況によって異なりますので、ぜひ一度お問い合わせくださいませ。