すでにご存じの方も多いと思いますが、いたがき各直営店では、お買い上げいただいた商品にお名前を入れるサービスを行っております。タンニンなめしのいたがき製品の良さをより多くのお客様に知ってもらおうと、オリジナルの版押し機を作成して始めたこの取り組みのおかげで、今ではたくさんのお客さまがお名前の入ったいたがき製品を愛用下さっています。

版押し風景

お名前を入れる際には、まず、お客様とどのように入れるか打合せをします。ローマ字で字体や大きさ、各商品で入る場所や文字数が決まっており、鞄にはオリジナルのタグをお作りしています。文字と場所が決まりましたら、150℃に熱した真鍮の版に文字を組み込みます。とても熱いので軍手を2枚重ねにして版を持ちますが、それでも熱くて長時間持つことはできません。すばやく版をセットし、商品をずれないように抑えながらポールを降ろして一気に焼き入れます。丈夫なタンニンなめしの革だからこそできる焼き入れたお名前は、時が経っても取れにくく、良い風合いが出ます。

真鍮の版と良い風合いになった名前

版を押す時には、革の種類や色、厚さ、文字の数によって力加減を微妙に変えなければなりませんし、商品の形状によって設置の仕方も違うので、新人の販売員には名入れの習得練習が欠かせません。お客さまが購入された大切な商品なので、どんなに経験を積んでもお名前を入れる瞬間はとても緊張しますが、「素敵ですね。」と喜んで下さるお客さまの笑顔がとても励みになります。

その場で5分ほど(店内の状況によっては10分ほどいただく場合もございます)で入りますので、急な贈り物の際にも対応できます。また、本社にはひらがなと数字の版がございます。名入れには少々お時間をいただくことにはなりますが、ご希望の方がいらっしゃいましたらまずはお電話でお問い合わせください。

版押し機と共に皆様のご来店をお待ちしております。