7月に入り、祇園祭の鉾立ても始まって京都の町が賑やかになりました。

繁華街を歩いていても「コンチキチン」の祇園囃子が聞こえてきます。

京都の夏と言えば「祇園祭」。

昨年もブログhttp://www.itagaki.co.jp/blog/index.html?p=2476

でご紹介しましたが、京都の町の疫病退散を祈願して始まった千年以上続く歴史あるお祭りです。

7月1日の「吉符入り」から31日の疫神社「夏越祓」まで1カ月に渡る神事

ですが7月14日の宵々々山から17日の山鉾巡行までが一番賑わいます。

京都三条店でも毎年恒例のオリジナルうちわをお配りしています。

うちわで涼みながら山鉾や夜店を眺めてそぞろ歩きを楽しんでいただければと思います。

                                                                                                                                                  もう一つ、この季節に無くてはならない名物「鱧(ハモ)」をご紹介します。

昔から京都では夏の高級食材として扱われますが、祇園祭の頃になるとスーパーや市場にも並べられる地元民にとても馴染みの深い食材です。

ウナギと共に暑い時には「長いもの」を食べると精がつくと好まれてきました。

白身の美味しい魚ですが骨が多くて調理が難しく、京都以外ではあまり馴染みがない魚でもあります。

その昔、近隣に海のなかった京都の人々にとって海産物の調達は非常に難しい問題でした。

しかし鱧はとても生命力が強く、大阪湾や明石で水揚げされた物を生きたまま京都まで運べて、新鮮なまま食べる事が出来た為に広まったと言われています。

骨を細かく切り、熱湯にくぐらせると白い花のように身が開き、それに酢ミソや梅肉を

付けていただく「湯引き」が一般的な食べ方ですが、他にも天ぷら、鱧寿司、土瓶蒸し、

ウナギのように蒲焼にしてきゅうりとお酢で和えた「鱧きゅう」と様々な食べ方が

楽しめます。

ふんわりとした淡白な味で、暑さを吹き飛ばす滋養食「鱧」。

今だけの夏の味を是非お召し上がりください。