以前、このブログでご紹介したことのある、北海道立近代美術館(http://www.itagaki.co.jp/blog/index.html?p=6583 イベントは当時のもの)
と、三岸好太郎美術館(http://www.itagaki.co.jp/blog/index.html?p=8674)。
この二つの施設にちょうど挟まれた形でひっそりと佇む知事公館は、1936年(昭和11年)、当時の三井合名会社社長の三井高公の構想に基づき「三井別邸新館」として建築されました。

外観のデザインにはイギリスチューダー王朝風の建築様式が取り入れられ、梁、柱、内装材は全て道産のナラ材、カバ材を用いています。
当時は迎賓館、役員クラブとして使用されていましたが、1953年(昭和28年)に道の所有となり、「知事公館」として会議や応接として活躍、1999年(平成11年)には登録有形文化財に指定され、現在ではテレビのロケ地にもなっています。
道庁赤レンガや、札幌時計台など全国的に有名な建物とはまた一味違った愛らしさのある知事公館。
平日は館内の見学も可能です。

そして、知事公館をふんわりと包み込むようにやさしく広がる緑の庭は、このあたりが桑園として開墾された当時から残されている樹林地で、面積は約28ヘクタールあります。
主な樹種は開拓当時に豊平川扇状地を覆っていたハルニレ、ハリギリ、イタヤカエデ、ヤチダモなどで、なかには樹齢150年に及ぶものもあります。
札幌市中心部に残された貴重な緑地であり、今後も環境緑地として維持する事が必要な地区として指定されています。
庭園には美術館隣接という立地に相応しく、安田侃氏や流正之氏の彫刻作品が設置され、自然と同時にアートを楽しむこともできます。
美術館巡りの最後に、庭園でのんびりお弁当を広げたり、四季折々の自然をカメラに収めるのもおすすめです。

いたがきのお店からは徒歩30~40分程。
天気の良い日のお散歩コースに最適ですので、ぜひ一度いらしてみて下さい。

さて、母の日が終わり、来る6月19日(日)はいよいよ父の日。
いたがきの堅牢で味わいのある革製品は、お父様にも人気です。
どうぞお気軽にご来店下さい。
新緑眩しい札幌の街で、皆様のご来店をお待ちしております。