立秋を迎える8月に入りましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
北海道でも気温の高い日が続いており、赤平本社では打ち水をするなど、涼を得る工夫をしています。

いたがきには、暑さが続く日も全国各地の催し会場を飛び回る、
「催事課」の販売スタッフがいることをご存知でしょうか。
もしかしたら、直営店や催し会場で一度は見掛けたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
彼らは、製品を作る職人とお客様を繋ぐ、いたがきにとって欠かせない存在です。
今回は、そのような「催事課」販売スタッフの一人に話を聴きました。

【寺田尚由】入社16年目

■初めて売場に立った日から
最初は先輩について回り、初の催し会場を経験したのは大阪の百貨店。見様見真似で接客に当たり、初めて購入いただいた鞄はパンプキンバッグという旧製品。自分の接客でこんな高額な鞄を買ってくれるなんて…と驚き喜びを覚えた日から16年が経ちました。

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■「商品を売る」以外の大切な仕事
ある催し会場に毎年ご夫婦でご来場してくださる顧客がいました。その年奥様が一人で来店したことを不思議に思い「今日はおひとりですか?」と声をかけたのです。するとお客様の顔が少し曇り涙で目が潤んでいきました。「去年こちらに来たすぐ後に亡くなったんです。自分も先週まで塞ぎ込んでしまって外出もできず家に籠っていました。そんな折、いたがきさんから催しの案内のハガキが届き、ああこのままじゃいけない!と思って、今日は意を決してここに来てみました。」手には前回の催しで旦那様が購入されたグリーンの鞄。そのお鞄はいつにも増して念入りに、会話を交えお手入れさせていただきました。
最後には「これからは私が代わりにしっかり使います。」と笑顔を見せていただき、当社のご案内DMが届いたことでお客様の気持ちをこんな風に前向きにさせられたこと、対面販売が「商品を売る」という以外の人の気持ちを繋ぐ橋渡しの役目を担っていることを強く感じました。

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■全国の売り場に育てられて
“出会いの商品”とよく言いますが、いたがき製品はそれが最も当てはまると思います。鞄いたがきは知る人ぞ知るブランド。催しの現場で当社をご存知ないお客様と対峙することもしばしば。
各都市に出張販売に出向くと、どこでいつ見たかは忘れてしまったが素敵な鞄だなと思いながら記憶の片隅に残っていた。偶然このイベントでその時の記憶の点と点が線で繋がった。恋焦がれていた鞄を再び手に取り過去の心躍る記憶を呼び起こすことに繋がった。出張販売はこのようなお客様との出会いのように、今まで知ることのなかった“いたがき”の名をしっかり記憶に刻むきっかけとなっています。

最初は何もわからず不安もあったが、私よりはるかにいたがき愛用歴の長く商品知識も豊富なお客様に育てられて今があると感じています。

全国津々浦々、寺田と共に催しを回っている愛用品の鞄を紹介します。

【E554 A4リュックサック】はシンプルなデザインから公私を問わず男女共にお使いいただけます。背負いバンドが肩にしっかり馴染むので背負い心地は抜群。収納力が高いのでパソコンもすっぽり入りますが、重みを両肩と背中でしっかりと受け止めてくれる構造のため長時間背負っていても意外と疲れませんよ。

リュックサック|鞄いたがき(ITAGAKI)

なかなか身動きの取りにくい昨今ですが、鞄いたがきはできる限り皆さまの元に出向いて参ります。
また少しずつ、皆さまとタンニンなめし革が触れ合う時間が増えていくよう願っています。

販売スタッフは今日も全国の催し会場で奮闘しております。

■鞄いたがき
営業時間:10:00~17:00
お問合せ:TEL 0125-32-0525