私がRUGATOの革に出会ったのは10年前にさかのぼります。夫と二人、知り合いを通じて紹介されたベルギーの革屋さんを訪問した時で、まだ小さかった3歳と1歳の子供を隣人に預けて何とか時間を作って、車で走りました。あれから10年、ようやく私の両親をそのベルギーの革屋さんに案内することが出来ました。人でも物でも出会いというのはまさかという偶然が織りなす摩訶不思議なものだと思います。RUGATOという革は見栄えもすぐれていて、質感にもあふれています。その革をなめしている会社はその革以上に歴史のある、先人の功績を今なお高く評価している素晴らしい会社で、いつか私の父に現場を見てもらいたいと思っていたので念願が果たせてとても嬉しく思っています。RUGATOという革への畏敬の念と昔の典型的なハンドバッグを忘れないように作っておきたいと思いから今年のクリスマス新作としてRUGATOのハンドバッグをご紹介したいと思いたち、現場では只今サンプルの製作真っ最中です。