25日のクリスマスが終わると、あっと言う間に大晦日がやって来ます。

京都では、12月はクリスマスと言うより「年の瀬」の風情を感じる行事の方が多く、

寺社仏閣でも大掃除にあたる「煤払い」があり、今年一年の厄を払い厳かに新年を迎えるための準備が行われます。

そして大晦日には、街中の寺院で除夜の鐘が響いて「今年も無事に過ごす事が出来た」と感謝の気持ちで耳を澄ます瞬間が訪れます。

2016年最後のブログでは、京都のおすすめ除夜の鐘をご紹介いたします。

「総本山・知恩院」

東山の丸山公園北に位置する「知恩院」では日本最大級と言われる“大鐘”が有名です。

12月31日の大みそかには、「えーいひとつ」「そーれ」の掛け声のもと、総勢17人の僧侶が力を振り絞って、 一打一打鐘を打ち鳴らします。全身を使って打たれる鐘の音はとても大きく、そのダイナミックな動きにも圧倒されます。

一般参拝者は鐘を打つことは出来ませんが、ぜひ日本一の大鐘の迫力を間近で体感してください。

知恩院公式HP(http://www.chion-in.or.jp/index.php

「比叡山延暦寺」

NHKの「ゆく年くる年」の中継でもおなじみの比叡山延暦寺では、31日には整理券(幸先矢(こうせんや)購入者)を持った方が5人1組で順番に鐘をつくことが出来ます。

根本中堂では法話や、人間の心の悪業である貪り、怒り、妬みを表す鬼が舞い、それらを修行僧がこらしめて改心させるという追儺式も行われ、甘酒や大根炊きの無料接待の他に、年越しのそばも振る舞われます。

古くからの聖域で、厳かに新しい年を迎えてみてはいかがでしょうか。

延暦寺公式HP(http://www.hieizan.or.jp/

「宇治・平等院」

10円玉で有名な鳳凰堂のある「平等院」。世界遺産にも指定されていて、JR奈良線・宇治駅や、京阪電鉄宇治線・京阪宇治駅から歩いて約10分のところにあります。

鳳凰堂のすぐ隣にある鐘楼は、鳳凰堂と同じ年代に鋳造されたとされ、国宝にも指定されている“日本三名鐘”の一つ。つくことが出来る鐘は復元されたもので、本物は平等院ミュージアム「鳳翔館」に保管されています。除夜の鐘は大晦日の23:30から1:00頃まで。一打5から6名ずつ撞き、先着1,000名に行事限定の絵馬が配られます。

復元とはいえ、日本三名鐘をつくという貴重な体験ができる寺院です。

平等院公式HP(http://www.byodoin.or.jp/

ご紹介した他にも、たくさんの寺院で「除夜の鐘」を体験することが出来ます。

年に一度の機会、ぜひ一年の厄を落として良いお年をお迎え下さい。