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鞄いたがき こぼれ話

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  • 2009
  • 12/26
  • 2:35PM

澪工房

夏のいたがき通信でご紹介させていただいた《澪工房》さんとは、平安工房という社名の時からおつきあいをさせていただいて、かれこれ25年になります。いたがきが出張販売をするきっかけとなるアドバイスを下さったのも澪工房の南さん、札幌の東急インに併設しているプラザ109の広場で初のイベント販売をしたこと、カード支払いのサービスもなく社長が手掛けた15万の価格をつけた総革のボストンバッグを、名古屋のお客様が気に入ってくださり、ご家族で現金をかき集めてお買い上げいただいたことが懐かしく思い出されます。札幌平岸のお店も、麻布十番にオープンした時も店舗や家具の造作をしていただき、最近では札幌京王プラザホテル店、素晴らしい本店のショールームも全てお願いしています。長ーいおつきあいのある方だからこそ安心してお任せできる、これからも共に存続していい関係を保ち続けたいと思います。澪工房さんの札幌白石のショールームは必見の価値あり!です。

投稿者:板垣 江美

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  • 2009
  • 12/19
  • 4:13PM

北海道レザークラフト工房

赤平で独立して5年になる「北海道レザークラフト工房」は若い30代の北野さんを筆頭に、10年以上のキャリアを持つ京都出身の山村さん、パートの女性2人、サポート役の岩崎さんの5人で運営しているいたがきの協力工場で、納期を守り、ミスも少ない堅実なものづくりには定評があります。どんな仕事でもいざやってみるとそういうものでしょうが、鞄づくりも自分の忍耐との戦い、毎日が地味な作業の繰り返しです。北野さんは駆け出しのころ1年間、仕事が終わって毎晩、からミシンを踏んで自分の足の感覚を鍛えたそう… 毎朝欠かさず新聞配達をするとか、走るとか、自分に何かを課してやり遂げる、その精神と向上心を持ち得ているからこそ今があるのだと思います。前身の会社を受け継いで早5年、若くてもできる!それを実証している未来ある若い集団です。

投稿者:板垣 江美

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  • 2009
  • 12/12
  • 11:34AM

栃木レザー社

先日、久しぶりに栃木レザー社を訪問してきました。いたがきが使う8割方のタンニンなめしの革の供給先で、お取引が始まって20年以上にはなります。国内外ともに革屋さんは、いつの時代でも存在の危機にさらされ、また技術革新もあり、栃木さんのように頑なにタンニンなめしのピット槽を保持している会社はとても少なくなってしまいました。先日初めて「蔵の町」栃木の町並みを案内していただいて、今なお栃木レザー社が存続できている訳が少しわかったように思います。当時は交通手段として使われていた町に流れる川やその両脇に建つ蔵の建物が、昔のまま自然に情緒を残して守られています。新しく建てるより、昔のままを受け入れ、残すほうがどんなにご苦労の多いことか…でもそういう方たちがいるからこそ、大事なものが存続し継続できるのだと思います。そこに住む人の意識や考え方が一番大事だと思います。

投稿者:板垣 江美

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  • 2009
  • 12/05
  • 11:30PM

人材育成

9月に学校訪問をしてアプローチをかけた赤平近郊在住の来春高校卒業予定の生徒さんを11月に面接させていただきました。何とか来年春にスタートできそうな若手が2名獲得できそうです。育成プログラムを作り、1月に参考になりそうな本州のものづくり学校を訪問して受け入れ準備を開始します。鞄を作る技術習得を基本に、同業他社の訪問、販売の経験、人の一生や人との関わりについて学ぶ研修を行い、いたがきの人員育成の初年度として1歩を踏み出したいと思います。鞄づくりを通して社会人として生きていくための術を身につけ、つぶしのきく人を育てることを目的としています。それがいたがきの存続に繋がると思うからです。試行錯誤の毎日ではありますが、あきらめずに一つ一つ実現していく所存ですのでどうぞ関心を持って見ていてください。進行状況は都度報告いたします。

投稿者:板垣 江美

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